横浜中央経理 定例セミナー
横浜中央経理 定例セミナー 2019.05.15
令和一回目の定例セミナーを弊社会議室にて開催致しました。
今回のテーマは「経営に役立つ決算書の見方」です。
法人の代表や個人事業主として会社を経営していると必ず目にする「決算書」、これは会社の現状を数字で表した書類です。
決算書の数字を読み解くことで沢山の発見があります、今回は決算書の見方について税理士の根本が解説致しました。
貸借対照表と損益計算書の見方は勿論のこと、このセミナーではキャッシュフロー計算書について詳しくお話し致しました。
決算書に記載された利益の金額、それが会社の現状であるのは事実です。ですが、利益の額そのままが、その時点で「現預金」として存在しているのでしょうか?
例えば、掛けでの売上や仕入が大きい会社では、売上や仕入があがった時点でお金を貰ったり払ったりをしていません。損益計算書で売上として計上していても、まだ現金化されていないのです。仕入れも同じことが言えます。
他にも融資を受けている会社ですが、借入金の返済は損益に含まれていないので利益よりも現金は減少しているはずですし、一方滞りなく返済していくにはその分の利益(現金)をつくる必要があります。
このように損益の額と現預金の額は一致しておらず、中には大きく差が出る会社もあります。損益計算書とあわせてキャッシュフローを組み立てることが出来れば、「まだ売上分が入ってなかったから支払い資金が足りない!」や「借入金返済のことを考慮してなかった!」なんてことを事前に回避することが出来、「借入金を返済するにはこれだけ資金を確保しておけば良いだろう」、「そのためには年間でこれだけの売上をつくりだす必要があるだろう」と、今後どうしていけば良いかを考えることに繋がります。
代表の方だけでなく、代表の奥様や経理担当者の方が参加して下さいました。
普段私たち会計事務所の者が顧問先様の事業の中身を知る機会は少なく、数字でしか把握が出来ません。しかし、その数字でたくさんのことが分かります。数字は会社の現状だけでなく、今後どう経営していくべきか、このまま続けていくとどんな危険があるのか等を示してくれる道しるべにもなるのです。今後の目標が明確に示せれば、モチベーションの向上にも繋がるのではないでしょうか?
経営者の方にも決算書の見方を知って頂くことで、「何故こうなったのか?」を素早く発見し、私たちと一緒に今後について予測し、計画を立てていけたらと思います。
次回は7月17日水曜、18時より鬼塚司法書士を講師に迎え、弊社税理士の相沢と「相続」について行いますので、ご興味のある方是非ご参加下さい!